【理学療法士の副業】セラピストが副業している割合とは?

副業

最近、少しづつ副業を励んでおられる理学療法士をはじめとする、医療従事者を見かけることが多くなってきた印象を持ちます。

特にSNSで発信しておられる様子を良く拝見します。

一方で副業をしていないセラピストは、SNSで発信する機会が少ないでしょうから選択バイアスが生じて”多くなった”と感じているのかもしれません。

そこでバイアスをできる限り取り除いた客観的なデータを元に解説してゆきます。

また、こういった複数のデータを読み解く際は、副業に関する企業側の調査と副業に関する個人側の調査の両面から読み解く必要があります。

そこで今回は、【企業側の調査】パーソル総合研究所 副業の実態意識に関する定量調査(2021年)と、【個人側の調査】第132回 労働政策審議会安全衛生分科会(令和2年8月19日)で公表された副業・兼業の労働者調査結果をもとにどの程度の人が副業に取り組んでいるのか考えてみたいと思います。

少し古いデータと感じられるかもしれませんが、私が調べたところ副業・兼業の労働者調査は、令和2年が最後で、この公式な分科会では調査がされていないため今回提供している情報が最新情報と言えます。

現在は、ブログ内に提示している数値から若干変化していると思われますが、どうぞご参考までにご覧ください。

そもそも医療職で副業を許可されていている割合ってどれくらい?

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医療職で副業が許可されているかを見る前に、

日本全体がどの程度、副業の許可が広がってきてるのかをみてみよう!

このグラフは、パーソル総合研究所が2021年に実施した実態調査の数値を元に、作成したグラフで、日本の企業が従業員に対して副業容認状況を示したものです。

全体の母数は、1500名。

企業全体の過半数が副業を容認しているという実態が明らかになっています。

では、医療関係の実態はどんな状況でしょうか?

医療・介護・福祉の分野にも同様の方法で実態調査したところ。

上図の様な結果が示されました。

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どちらとも、約半数は副業容認派という事になるよね!

つまり多くの医療業界で副業を容認する運びになっていると考えられます。

パーソル総合研究所 副業の実態意識に関する定量調査(2021年)

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/sidejob02.pdf

では、どの程度のセラピストが実際に副業しているかみてゆきましょう。

副業しているセラピストの数ってどのくらい?

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このでも、セラピストの副業実態を把握する前に全体の動向を先に見て行くよ!

上表は、第132回 労働政策審議会安全衛生分科会より抜粋。

残念ながら医療・福祉の分野のカテゴリーだけで理学療法士単体の副業従事率はわかりませんでした。

しかしながら医療・福祉の業種の中で給与がそこそこあってまとまった時間を取れる業種といえばセラピストだと思います。

ですので内訳を予想するとセラピストの割合が多いのではないかと感じます。

副業している理由ってなんだろう?

上図の様にダントツで「収入を増やしたいから」という理由が、副業を選択する理由の様です。

その次に生活苦が、原因で副業をしているという事がわかりました。

当たり前といえば当たり前ですが、収入を増やすために副業を選択している事がわかります。

では、日本全体ではどうなのでしょうか?

日本全体で正社員で働いている人が副業している割合は?

正社員が副業している割合は5.9%です。

日本全体では、令和2年度の調査報告によると9.7%と少ない割合を示しました。

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まだまだ副業している人は全体の1割程度と少ない傾向にある様だね!

ではなぜ企業側が半数近く副業を許可しているのにも関わらず副業をしている人が少ないのでしょうか?

原因として考えられるのは、この図をご覧ください。

引用:パーソル総合研究所 副業の実態意識に関する定量調査(2021年)

リンク:財務省

副業全面容認企業でも、約半数が就業規則に”副業全面的に許可する”と就業規則に明記していないのが原因の一つと考えられます。

明記されていなければ興味があっても、踏み出す勇気って出ないですよね!

そもそも、就業規則ってほとんど見る機会少なくないですか?

上図にもあるように副業全面禁止企業は、70%で就業規則に明記されているのですから、もしもあなたのお勤めの企業が全面許可の企業だったとしてもイメージで「どうせ禁止って書いてるんだろうな」と判断しているケースが多いように感じます。

このイメージを払拭しない限り副業をやってみようという人が少ないままになてしまうと考えられます。

最も副業している業種ってなに?

国税庁ホームページ:平均給与より抜粋

https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan1997/menu/05.htm#:~:text=%E5%B9%B3%E5%9D%87%E7%B5%A6%E4%B8%8E%E3%82%92%E6%A5%AD%E7%A8%AE%E5%88%A5%E3%81%AB,(%E7%AC%AC11%E5%9B%B3%E5%8F%82%E7%85%A7)%E3%80%82
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最も副業している業種を解説してゆく前に上の図を見てみて

上図は、国税庁が発表している業種別の平均給与額です。

最も低いのが、農林水産・鉱業です。

このデータを元に、上記でご紹介した「副業しているセラピストの割合ってどのくらい?」の段落にある副業の職業分類を見てゆくと、農林漁業・鉱業の業種が最も副業している割合が多いデーターとなっています。

このことから農林漁業・鉱業の業種が、収入の幅を広げるために副業をしているのだと思われます。

また、副業している理由を示した図に「一つの業種だけでは収入が少すぎて、生活自体ができないから」という理由を3割以上の方があげていることから、生活苦を理由に副業を行なっていると考えられます。

我々、セラピストは、上図の平均に該当する給与額ですから、彼らと比較するともう少し余裕がありますね。

じゃあ〜安心だね」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、安心はできませんよ!?

日本は、社会保障を維持して行く為に、税金をもっと引き上げねばならないと言われています。

現状では、令和2年度の実質負負担率が62.8%

令和3年の実質負担率は60.7%(実績見込み)

令和4年度の実質負担は56.9%(見通し)と年々下がる見通しですが、物価が高く税金の下がり幅から考えても間に合っていませんよね。

実質負担額の推移は「財務省」のHPより引用

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/20220217.html

この物価高が、継続して続く様であれば僕らもいずれは生活苦を理由に副業を急いでさがさないといけなくなるでしょう。

そうなる前に、ぜひ何らかの打開策を身につけておく必要があると思いますよ!

でも、本業に加えて副業もしてたら体が持つか心配という方も多いと思います。

次に健康管理面をご紹介してみましょう。

副業している人の健康管理は大丈夫?

2足の草鞋で仕事をこなすわけですから労働時間は、倍とまでは行かないにしろ増えることは間違いありません。

そうなってくると副業を頑張るあまり、体を壊して本業に差し支えるのではないかと懸念されます。

第132回 労働政策審議会安全衛生分科会(令和2年8月19日)で以下のような調査を実施しています。

それは、過去1年間に「病気で仕事を休んだ事があるか?」という調査です。

この問いに159,355人が回答した結果。

副業していない郡は24.1%(n=143,970)

副業している郡では24.8%(n=15,385)

との結果が出ています。

この結果から副業の有無が、体の不調を招くとは言い難いといえます。

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とは言っても体調には気おつけてるべきだね。
副業のしすぎで体調を崩したら本末転倒だよ!

業種にもよりますが、睡眠時間は削られると言って間違いないでしょう。

副業が忙しくなるにつれてセルフマネジメントがどんどん磨かれて行くので本業でもかなり活かす事ができると思いますよ!

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

今回ご紹介している情報は、令和2年〜3年度の情報です。

その時に比べると確実に副業をしている人の総数は増えていると思われます。

だからといって焦って副業をしだしても良くありません。

まず、どの程度収入を増やしたいのか、どのようなライフスタイルを欲しているのかなどをまず精査してから副業を始めるべきです。

その為には、僕が何度もいうようにロードマップが重要です。

ぜひ、ロードマップを作ってみてください。

ロードマップの作り方がわからない方は、ぜひ僕までご連絡ください。

お手伝いします!

それでは今回はこの辺で、ごきげんよう!

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